FRB 2005 3 24

以下の記事は、このホームページのトップページにある「市況コメント」に、
3月23日に掲載したものです。

金利 2005 3 23

 金利の引き上げは、株式市場には、マイナスでしょう。
しかし、やむを得ないかもしれません。
 今回のFRBの決定は、原油高やドル安を背景に、
「インフレ圧力の高まり」を懸念したものでしょう。
 原油高の原因は、中国の経済成長による需要増加がありますが、
一方で、「投機資金や長期資金の流入」が作り出した側面が大きいと思います。
 同じく、CRB先物指数の大幅な上昇も、
商品に対する「中国の経済成長による需要増加」が原因と思いますが、
これも、「投機資金や長期資金の流入」が作り出した側面が大きいと思います。
 つまり、「インフレ圧力の高まり」を、
「投機資金や長期資金の流入」が作り出していると言えるかもしれません。
 本来、こうした「投機資金や長期資金」が向かうべき市場は、
株式市場や債券市場です。
 それなのに、現状では、こうした資金が向かっている市場は、
実需市場である「原油市場や商品市場」です。
こうした不自然な流れが、変ってほしいものです。
 それから、「ドル防衛」も考える必要があるでしょう。
これ以上の「ドル安」は、副作用が大きすぎます。
 現在の水準では、「糊代(のりしろ)」が小さくなっていますので、
ドル急落が起きたら、大変、危険だと思われます。
 さて、投機資金や長期資金にも、言い分があるかもしれません。
昔はなかった、「テロ懸念」や「自然災害への不安」という不確実性が、
大きく増加したので、
株式や債券のような「紙の資産」よりも、
原油や商品という「実物の資産」が選好されるのかもしれません。






























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